ひじきの効果と効果的な食べ方

日本の食卓に馴染みの深いひじきは、
カルシウムや食物繊維などの栄養素が
豊富なスーパーフードです。

食の洋食化に伴い消費が減少して
いますが、健康にも美容にも
高い効果を発揮します。

①褐藻類で濃い緑色をした、
ホンダワラ科
ホンダワラ属の海藻です。

②長さは５０ｃｍから１００ｃｍ
もあり、海岸沿い、低潮線の岩の
上に付着しています。３月から
５月の大潮の干潮時に収穫されます。

③日本に流通しているひじきの
９割は、韓国産や中国産です。

④ひじきは長い茎と短い芽とに
分けられ、茎の部分は長ひじき、
茎ひじき、糸ひじきと呼ばれます。
芽の短い部分は、芽ひじき、
姫ひじき、米ひじきと呼ばれています。

・脂肪燃焼効果・

フコキサンチンは強い抗酸化力に
優れたカロテノイドの一つです。
抗酸化力というのは、体内で発生した
フリーラジカル（活性酸素）を除去

する働きの事で、コレステロールの
酸化を防いだり、動脈硬化などの、
生活習慣病を予防します。また、
過剰に摂取したエネルギーを

脂肪細胞に溜め込む、白色脂肪細胞を
減らす効果があります。メタボリック
シンドロームの予防に効果的です。

・整腸作用・便秘改善・

１００ｇ当たりで比較すると、
ごぼうの７倍の、４３ｇもの
食物繊維が含まれています。
食物繊維は腸の活動を促し、

便秘を改善します。また、体内の
老廃物や脂肪、毒素などを吸着し、
排出する為、アンチエイジング
としてもとても効果的です。

・生活習慣病の予防・

ひじきには、余分な塩分や水分を
排出して、むくみを解消し、脂肪の
燃焼率を高め、コレステロール値を
下げる働きのあるカリウムが多く

含まれます。また、血液の流れを
良くして冷え性や、動脈硬化を防ぐ、
マグネシウムも豊富です。特に
マグネシウムは、ひじき１００ｇ中に

６２０ｍｇも含まれます。
これは、アーモンドの２倍の
含有量です。抗酸化力を持つ
タンニンも豊富に含まれます。

・貧血予防・

ひじきには鉄分が、１００ｇ当たり
５５ｍｇも含まれています。これは、
鶏レバーの６倍の含有量です。
しかし、ひじきに含まれる植物性の
鉄分は、動物性の鉄分（ヘム鉄）より

吸収率が悪い為、ビタミンCを同時に
摂取して代謝効率を上げる必要が
あります。ビタミンCは熱に壊れ
やすいので、ひじきサラダなど、
生野菜と一緒に摂ると良いでしょう。

・美容効果・

小鉢１杯分（乾燥ひじき約１０ｇ）の
ひじきにヨウ素が４７００μｇ
含まれます。これは、わかめ
１０ｇの約３０倍の含有量です。

新陳代謝を活性化して、
細胞の生まれ変わる周期を早めるので、
髪や皮膚を美しく健やかに保ちます。

有害成分のヒ素も含まれますが、
毎日大量に食べない限りは問題の
ない量です。それでも気になる場合は
乾燥ひじきをたっぷりの水で、

３０分以上戻し、よく水洗いしてから
使うと良いでしょう。生ひじきは
採取されたそのままの姿ではなく、
一度蒸して、天日干しした物を、

戻した物です。戻してあるので
手間が省けますが、熱湯にさっと
くぐらせ殺菌しましょう。
食べきれない分は、小分けにして
冷凍しておくと便利です。

・梅肉和え・

梅肉和えは、ビタミンのたっぷり
詰まった水菜と、タンパク質豊富な
蒸し鶏を合わせた、栄養バランスの
整った和え物です。一口大にカット
した水菜に、茹でた大豆、戻した

ひじきを混ぜます。たたいた梅干し
２個、蜂蜜小さじ１、みりん小さじ１、
めんつゆ小さじ１/２、ごま油、
かつお節、白胡麻で和えて完成です。

・ひじきハンバーグ・

ハンバーグに混ぜてもカロリーダウン
できて食物繊維をプラス出来るので、
ダイエットに向いています。
鶏ひき肉や豆腐を使った、ヘルシーな
ハンバーグにも良く合います。

スーパーフード恐るべし健康と美容効果