生姜の効果
身体の芯から温める効果のある
生姜は、冬の手足の冷えを改善する
だけではありません。夏場のエアコンや
冷たい物の摂りすぎによる冷えも
解消します。更に、強い抗酸化作用や
殺菌作用も示す、有効成分の
沢山詰まったスーパーフードです。
生姜の基本情報
①熱帯雨林原産、生姜科
生姜属の被子植物です。
②紀元前650年には、食用として
利用されていました。中国では
紀元前500年頃から、生姜の
根茎を生薬(しょうきょう)
として用いられていました。
③日本へは2~3世紀頃に中国から
伝来し、栽培が始まりました。
古事記にも生姜を利用した
記録が残っています。
④塊根の部分を根生姜と呼び、
根茎が3~4cm程に成長してから
葉を付けたまま収穫した物を
葉生姜(谷中生姜)と言います。
15cm程成長させてから、太陽に
当てて根元を紅色に変色させた物は、
矢生姜(筆生姜、芽生姜、一本生姜、
軟化生姜、はじかみ)となります。
⑤初夏に収穫する物は新生姜、
土の中で2ヶ月以上寝かせた
物が生姜です。新生姜より
生姜の方が、身体を温める
成分であるジンゲロールや
生姜オールを多く含みます。
生姜の健康促進効果
・身体を温め、血流を良くする効果・
生姜に含まれる身体を温める物質は
ジンゲロールと生姜オールです。
ジンゲロールは生の状態で効果を
発揮し、手足の先や、身体の表面を
流れる末梢神経を広げ、血流を良く
します。大腸菌を殺す効果もある為
紅生姜をお弁当に添えれば痛むのを
防ぎます。生姜を加熱すると、
ジンゲロールの一部は生姜オールに
変化します。生姜オールは身体の
内部から温める働きがあります。
・生活習慣病予防・
生姜は強い抗酸化作用を示します。
抗酸化作用というのは、体内の
フリーラジカル(活性酸素)の
攻撃から細胞を保護する作用です。
その結果、血管を丈夫にして、
動脈硬化などの生活習慣病を、
予防したり、肌のしわ、しみ、
たるみなどの老化を抑えます。
・風邪予防・肩こり改善効果・
生姜には辛み成分のジンゲロールと、
香り成分のガラノラクトンが、
含まれます。これらが風邪に伴う
咳や喉の痛みを和らげます。
また、咳の原因物質である、
ロイコトリエンが気管支に入って
気管支を狭くする事を抑制します。
生姜の効果的な取り入れ方
生姜は刺激性物質を含むため、大量に
摂取すると胃に負担をかけます。
身体を温めたり、風邪症状を改善する
為の、一日の摂取量の目安は、
1かけ(約10g)です。生姜の効果は
食べてから約3時間程持続します。
ですから、一度にまとめて摂取する
のではなく、三食の食事の中で
バランス良く取り入れると良いでしょう。
消化吸収にかかる時間は一時間以下です。
朝起きてつぐに摂取すれば、すぐに
効果を実感出来ます。ここで、
毎日気軽に生姜を取り入れる為の
生姜レシピをいくつか紹介します。
・生姜味噌・
生姜のすりおろしを、味噌に混ぜて
保存しておくと便利です。味噌汁
として使ったり、野菜スティックや、
焼きおにぎり、ポークソテーなどに
添えても良く合います。
・生姜ラー油・
にんにく1かけ、生姜3かけの、
すりおろし、粗びき唐辛子大さじ2、
サラダオイル180ccを火に掛け、
唐辛子の色がオイルに出てきたら
火を止めます。中華風の和え物や、
スープ、餃子のタレにも重宝します。
・生姜ドレッシング・
サラダオイル大さじ2杯、
醤油大さじ2杯、酢大さじ1杯、
砂糖小さじ1/2杯、塩、
コショウを良く混ぜ合わせます。
・レモンジンジャーティー・
スライスしたレモンと生姜を水から
煮出し、火を止めたら蜂蜜を加え、
お好みも甘さに調整します。
喉の痛みや咳を改善したい時に
効果的です。砂糖を多めに入れて
煮詰めてシロップにすれば保存が
ききます。お湯や炭酸で割って、
いつでも美味しく飲めるので便利です。
・生姜の保存方法・
あらかじめ水分を良く拭き取り、
キッチンペーパーや新聞紙に
包んでからジップロックやタッパーで
保存すると日持ちします。また、
すりおろしてから小分けにして冷凍
しておくと、すぐに使えて便利です。
このように、昔から民間療法で
用いられてきた生姜は、即効性と
持続力に優れた、皆さんの生活に
馴染み深いスーパーフードです。
簡単に利用出来るのも魅力です☆☆
スーパーフード恐るべし健康と美容効果
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